Design from ahed 2013
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design from ahed 201313思われがちです。しかし、ahedのデザインパートのパートナーは、クライアントの要望や必要とされる用途や機能性を十分に充たし、コスト・立地等の制約に対しても逃げることなく、プロジェクト全体を視野に入れ、その豊かな感性と空間構成力をもって、プロジェクトのメンバーとして活発な意見交換を行い、より独創的で、より積極的な提案を行うことを心がけています。ahedが、動物病院プロジェクトにおいて最も大事にしているのは、ぶれない事業コンセプトの明文化と各パートのデザイン力とコミュニケーション力です。  例えば移転新築プロジェクトの場合、動物病院の移転候補地の選定や売買契約に関わる不動産業者・金融機関の担当者・司法書士・土地家屋調査士、動物病院の建築に関わる建築家・施工会社、インテリアに関わるインテリアデザイナー・家具業者、看板やサインに関わるグラフィックデザイナー・看板工事業者、宣伝広告に関わるグラフィックデザイナー・WEBデザイナー・印刷業者、動物病院医療に関わる各医療機器メーカー・医療機器薬品販売業者等の各分野の人達、ドクター・VTをはじめとする病院スタッフと、本当に多くの人達の労力と協力を得なければ進行せず、プロジェクトの成功に結び付かなくなります。特に移転新築プロジェクトの場合など、計画から完成まで数年間かかる事も多く、そのためにプロジェクトの成功に向かって参加者全員が、高いモチベーションを保ち続けるためには、明快な事業コンセプトが必要となります。事業コンセプトを作るためには、病院スタッフはもとより、多くの関係者との複数回にわたる時間をかけたヒアリングやミーティングにより、意見の集約を行わなければなりません。しかし、この時間が良好なコミュニケーションの取れる関係を構築し、プロジェクト自身を熟成していくのです。このプロジェクトが、動物病院にとってどのような意味を持ち、将来どのような展開を考えているかを示すことで、プロジェクトの参加者に同じベクトルを与え、明文化された事業コンセプトのもと、目標を明確に伝えることが可能となり、プロジェクトを成功へと導くのです。これまでの経験の中で、私が感じたのは、依頼のケースがいかに近い内容であっても、それぞれの院長の顔や性格、そして地域性や条件が違うように、一つとして同じ解にはならないということです。ahedは、それぞれの動物病院の要望に対して、常にオリジナリティーのある提案をしてきました。その一つ一つの要望により高いレベルで応え続ける事が、ahedの価値であると思っているからです。岡田雅人 有限会社アヘッド 代表取締役 株式会社 栄港建設 代表取締役社長http://www.eikou.co.jp/archi-portプロジェクト 代表http://www.archi-port.com/

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